デイジー・エドガー・ジョーンズと、ポール・メスカルを一躍スターダムに押し上げたドラマ。2年くらい前からずっと気になってて、ようやく日本で配信されたので課金して視聴。
ありがとう、スターチャンネル。
期待度のハードルがとても高かったので、1話2話スロースタートに思えたんだけど、コネルとマリアンの心の内がすっかり丸見えになった頃には何気ない仕草がとてもぎゅっとなる。
このドラマの真髄はその手に取れるような繊細さなんじゃないかと。ラブストーリーでこんなに心が苦しくなれるんだ、しんどって思うことあるんだ。
同質的なものを求める高校では友達もおらず浮いていたマリアンが、大学ではマリアンのままで輝かしい存在となっていて、高校では人から好かれるクラスの真ん中にいたコネルが自分らしさを出せなくなっているの、日本でも同じなぁとか。
世界共通で、ドキドキや孤独や苦しさを感じる瞬間の肉感がぎっちり。
コネルはいわゆる過去概念でいう"男らしさ"の無いboyfriendで、それが今っぽい。マッチョイズムとは真逆の男性像。これをアイルランドや、欧米の人たちがどう観たのかは気になる。
ジェイミー・ベルに似てる、ジェイミーという名前の男の子や、留学中の彼氏がマリアンにしたことを考えると、コネルの貴重さを実感するね。
コネルのママが本当にいい人で、その存在に何度も泣きそうになった。
ありふれたテーマの、ありふれた人たちの物語をこんなにも美しく、悲しく描けるなんて、このドラマがいかに傑作がということなんだろうな。
