広大な砂漠の中にポツンとたたずむ墓標と化した家を守る兄妹と妖しい漂流者の物語。
オープニングからアート感たっぷりで、砂漠と世界観を物語るような建造物と青を通り越して藍色もしくは黒くすら見える空が印象的だ。
この土地から離れることを夢見る発明家で足の不自由な兄、この土地に縛られた臆病で独創的なセンスの妹、行き倒れのあやしい若者。
話しが進むにつれ、何かをきっかけに世界が劇的に変わったことがうかがえる。
世界観や空気感は好みだが、ストーリーはとてもシンプル。正直もうひとひねり何かが欲しかった。
朝陽(夕陽?)をバックに弦楽器を弾く妹の姿にため息がもれた。