このレビューはネタバレを含みます
人間が極限まで追い詰められた時にとってしまう行動の恐ろしさを感じた。(簡単に殺したり殴ったり誘拐したりしちゃう矢崎は一本ネジ飛んでると思うけど笑)
事件前日からの矢崎視点のストーリーが始まった時になるほど!!!!となる展開。「最後まで」見ないとコトの全体像が見えてこない点が面白かった。
清水くるみちゃん演じる真由子がいろんな意味ですごくて好きでした!柄本明さんの迫力にはやっぱり圧倒される。矢崎を演じた綾野剛さんの演技力が秀逸。気に障るとほおをぴくっとさせる神経質さと最後の表情が目に焼きついた。
「砂漠にいるトカゲは、足を交互に上げて、ひょこひょこしてる。暑いなら逃げればいいのに」というセリフが繰り返されるのが印象的。あれだけの殺し合いをしたのに、きっと“ゲームマスター”からすれば、ただトカゲがその場をやり過ごすようにしか見えなかったんだろうな。そして、彼らも砂漠から逃げようとしても逃げられない状況に知らず知らずのうちに陥っていた。
「ヤクザと家族」みたいな人情ものが好きだったので、個人的にははまりませんでした。