桃

君たちはどう生きるかの桃のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023年8作品目。

7と8の間にみた作品について、きちんと書けなかった、今年は資格勉強にてレビュー休みがちです。

話題作、
ネタバレを恐れて急ぎ鑑賞に。

引退を撤回し、自伝的作品として挑まれた本作。
子ども楽しませるためや、所謂万人受けさる美しい自然、眺望をみせる場面展開というよりは、醜いものも醜いまま描く、という感じ。

鳥尽。

アニメーションとは何か?から、自己開示を作品化する挑戦だったのかなと感じた。

それは、ルッキズムの話や、西洋文化至上主義的なものへの懐疑にも思える。

比喩的に作品をつくりあげるより、
具体とそこからの自己回顧的ファンタジー
頭の中をみせる、懐かしさ。
夢の中をみているような、
宮崎さん自身の弱い文脈100%だなと思った。

とはいえ、個人的には細かな、日本の自然への愛も感じた。後半、塔の中で敵に道を断たれながら、ヒミを追いかけてるシーンで、蓮の花が夕暮れにシュンと縮んだ様子は美しかった。
あとは、日本家屋の美しさ。冒頭のみになってしまったが、眞人の家の造りや、階段、夏子に連れられて住み始めた新居も良かった。

ここからは、感想より邪推の話。

大叔父はジブリのことか、
隕石は、アニメーションのインパクト?
塔を築いた=作品をつくってきた
塔を崩すのは、次世代へのバトンタッチ?

夏子の出産は、制作中のスタジオに入るべからずのメタファー?

石=意思?
下の世界が崩れる=自分の制作人生を終える

友達をつくる=余生を楽しむ?

青鷺は何だった?
異世界への担い手は必ずしも可愛い妖精ではない、マネージャーや編集担当者みたいな存在??

キリコさんが救い
キリコさん何なのか問題、
頭の傷の説明。
個人的に、すぐ2回目を観たいとは
思わなかったけれど、観るとすれば
キリコさんのことはきちんと考えたい。

最後は食べ物。
明治チョコレート、食べたくなる。
バター塗りすぎ。
魚解体パフォーマンスがすごい。
桃