原作、アニメ履修済み。私以上にキングダムにハマっている母と、前二作を観たばかりの父と共に観に行きました。
今回は政の過去が明らかになる紫夏編＋王騎の最大の見せ場である馬陽の戦い。
前二作もキャストはピッタリだし、戦場のシーンは素晴らしいし、原作から削り変更しつつもわかりやすい話運びでとても良かったけれど、更に進化したなぁ、と。
血と埃に塗れ生と死と熱気に溢れた戦のシーンは、アクションはとにかくカッコ良いし、役者さんの命を削るような熱演が素晴らしい。戦場のシビアさとエンタメとしての面白さの匙加減が本当に上手いというか。殺し合いの残酷さと戦場に滾る独特の熱の描き方が本当に良い。
見どころしかない作品だけれど、あえて上げるならば、役者の素晴らしい演技は外せない。
まず、主役の山崎賢人。見た目も声も仕草も全部信で、アニメにも原作にもまったく引けを取らない。特に良かったのは、百人隊に檄を飛ばすシーン。信を子供と侮っていた隊員が心を動かされるのも納得の素晴らしい檄だった。それと、紫夏を演じる杏さん。紫夏の聡明さや優しさ、強さ、美しさを原作のまま再現してくれて本当にはまり役だった。あと、昌平君を演じた玉木宏。知将としての格の高さと色香が溢れ出ていて、ひたすらに眼福。彼を昌平君にキャスティングした人は何らかの賞をもらうべき。最後に、大沢たかお。一作目から王騎でしかなかったけれど、今回も本当に王騎だった。というか、これ以上ないだろと思っていたのに更に王騎みが増していて、どうなっているんだ大沢たかお。
李牧、カイネ、龐煖は顔見せ程度だったので、今後が楽しみ。
あえて悪い点を上げるなら、かなり中途半端なところで終わってしまったところかな。たぶん、観客のほとんどがポカンとしてたぞ。まぁ、これで終わりということはまずないと思うので、続編楽しみにしています。
