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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのbryantのレビュー・感想・評価

5.0
圧倒的な名作を映画館で堪能したく鑑賞。

テレビでは味わえなかった感情を一言で言えば、「恐怖」。タイタニックをみて、恐い映画、と感じたことはないが、映画館では、観るのも辛いほど恐さを感じた。

氷山をかすめた後、設計士アンドリュースが1-2時間での沈没をすぐに予見。その受け入れ難い恐怖の現実を目の当たりにして、各人の言動・感情が徐々におかしくなり、沈没直前はスクリーン全体から恐怖を食らい絶望感で辛かった。

そして、各人の思いが更に感情を揺さぶる。。
自身の判断ミスにより失意に落ち抜け殻となった船長、恐怖を押し殺し職務を全うし続けた航海士達と演奏家達、タイタニックの設計を後悔するアンドリュース設計士、
責任を逃れ保身に走り自分だけ助かるイズメイ社長、恐怖に無頓着な一等客と閉じ込めをくらい余計に恐怖を感じる2.3等客、生死よりも恋に突っ走るジャックとローズ
(ジャックローズ以外はある程度事実に基づくというから驚き。。特にイズメイ社長よ、なにしてんだ。。)

※大人になってみてふと感じたこと
・石炭を燃やし続けた人に想いを馳せる
・浮気された御曹司ホックリーにも少し同情。ホックリーの執事は最後まで言うこと聞いて偉い。
・ローズの母親の言うこともなんとなく解る。
・ジャックよ、なぜ平然とホックリーのところへ戻った。。(チューした後のシーン)
・ジャックたちのイチャイチャに見惚れてなかったら監視員ももっと早く警告出せたのでは?そしたら被害は減って沈没にならなかったのでは?(元も子もない発言。。)

※個人的に一番好きなセリフ
・演奏家の1人「ダメだ、誰も聞いてない。。」→ハートリー楽団長「夕食の時も同じだろ、『天国と地獄』」
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