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女神の見えざる手のbryantのネタバレレビュー・内容・結末

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しが凄いと聞きつけて観賞。第一印象は、弁護士ドラマ「SUITS」のロビイスト版という印象。目的のためには手段を選ばない敏腕ロビイストの主人公が銃規制法案を通すために奔走する物語。

どんでん返しの伏線となったのは、何度も登場する以下の台詞で、最後は対立する前所属会社に忍ばせたスパイに、主人公自身の罪を告発するための聴聞会を開かせることで、自分の刑期と引き換えに銃規制法案を勝ち取る、という主人公の策略がドンピシャにハマり終える。

ラストのどんでん返しは、非常にスカッとして爽快感がありますし、ストーリー展開や台詞のやり取りの秀逸さも全てお洒落で素晴らしかったです

ただ、本作の会話のやり取りやストーリー展開がドラマ「SUITS」のそれにしか見えず、ずっと「主人公がハービーの女性版だなぁ」とか、「SUITSっぽく最後逆転勝ちするんだろうなぁ」とか思って観てしまいました。SUITSより先に作られてればなぁ

(劇中の台詞)
Lobbying is about foresight, about anticipating your oponents' moves
and devising countermeasures.

ロビー活動は予見すること、敵の動きを予測し、対策を考えること。

The winner plots one step ahead of the opposition and plays the trump card just after they play theirs.

勝者は敵の一歩先を読んで計画し、敵が切り札を使った後で自分の札を出す。

It's about making sure you surprise them and they don't surprise you.

敵の不意を突くこと、自分が突かれぬよう。
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