このレビューはネタバレを含みます
「でも、あたしだって…あたしだって…」
末造「お前よーく考えてみなくちゃいけないよ」
「世の中ってものはそんな夢のようなものじゃないんだ」
お玉「分かってます…」
末造「学生さんには学生さんの…
玄関戸に取り付けられた風鈴の音がイヤらしさや不安をかきたて、小道具として抜群の効果をもたらしている。
大袈裟なBGMや、ほとんどサスペンス映画のような池広一夫のハイテンションでテンポ良い演出も良い。…
森鴎外原作、広池一夫監督。
高峰秀子版が観たかったのですが、ないので若尾文子版。ジャケの美しさは裏切らない♡
まだ東京に雁が飛んでいた頃(明治時代)、貧しい家に生まれたために幸薄いお玉の悲恋を描く…
1966年 監督は池広一夫 眠狂四郎、座頭市でお馴染みの監督。若尾文子とのコンビは初めてのようだ。
「東京の空を雁が群れ飛んでいた時代の話」明治の初め。
上野不忍池のそばに高利貸しの妾お玉(若…
主演若尾文子!原作は森鴎外!
監督の池広一夫さんは座頭市も何作かやってますね!
行き場を失った女性のはかない心理を丁寧に描いた作品でした🤗
原作のことはよくわかりませんが、結構昼ドラみたいな話でし…
鴎外の原作は読んでおらず。いやはや、若尾文子こんな役柄がぴったりハマってると思ったのは『雁の寺』もあってのことか。内容は多分に現代にも通じるというか、明治の時代にも女の自立と自由をイデオロギーでなく…
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1966年製作公開。若尾文子主演。
不幸な結婚をした出戻り娘若尾文子。実家は飴細工の製造販売で父とふたりカツカツの貧乏暮らし。そんな最中口入屋の武智豊子に小沢栄太郎のお妾にならないかと誘いが来る。…
効果音の使い方が煩いし下手くそ。
一番腹が立ったのは
おじさんの「ふぁー」って
あくびの声。
びっくりした。
森鴎外って文豪と呼ばれているけれど
こんな辛気臭くてねちっこい
通俗的な恋愛ものを
…
初見は池袋・新文芸坐(2013年1月)だったが、久しぶりに鑑賞。
森鴎外原作の『雁』は、若尾文子主演の本作を観て、その後で高峰秀子主演作も観てから、また若尾文子主演の本作を鑑賞しているので、物語は…
短い尺の文芸もの。
男性に属するしかない、当時の経済的に貧しい女性のささやかな反乱が、やり場のない哀しさで描かれる。
若尾主演だが増村映画のような性急さがなく、重厚さも感じ取れた。
山本學演じる学生…