映画っぽーい映画!
全編通して薄暗く曇った映像と、不穏なキャラクター達に囲まれ、見る側を翻弄していく展開が続く。
考える映画ではあるが、ミステリーの技法として挙げられるものを考慮しながら観ると、割と想像もついてしまう。
とはいえ魅せ方がうまい。
役者の演技、重くてシリアスな音響、雰囲気のある美術等、結構楽しめた。
「精神科で診断が下ると、何を言ってもそれ通りに受け取って貰えなくなる」というのは確かに捨てたい先入観だな。
このプロット的にも、この観点は良いスパイスになってる。
結論、どっちにも取れる終わり方だったし、何を真と見るかは人による。