最初画面の端からスーッと横顔を見せた藤子が足早に妾の元へ行き、ひらひらと舞いながら、ついに広い庭で妾を殺すと、後ろの障子が一斉に開いて女中がわらわら出てくるシーンの躍動感が素晴らしく、そして、刑場の…
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陰惨な話とは裏腹に、溜息が出るほど美しい映像。そのギャップが気色悪いほど心をかき乱す。三隅研次のこだわりが凝縮された71分。
全てのシーンが観客の絵心に訴える名画の数々。鬼才三隅研次の様式美の賜物…
ようやく観たけど完璧だ。71分!すごすぎ!うれしすぎ!こんなに洗練された映画なかなかない。度重なる女の死のフラッシュバックは個人の生が抱える業の表出としてこの上ない。刀にかかる水のスローモーションで…
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初鑑賞です。
NHKのBSでの放送を録画しました。
4Kデジタル修復版です。
良かったです。
緊張感のある映画でした。
市川雷蔵さんが美しかったです。
①時代劇について
時代劇が好…
主人公 高倉信吾役 市川雷蔵のファン なので、ハズレなしの作品なのだが、時代劇 眠狂四郎につながる 流れにも 違った雰囲気。
他の時代劇と 異なり 人物像に焦点が当てられ 顔の表情アップが印象的!…
市川雷蔵=美剣士という称号。問われるのは悲劇性。美形とか腕が立つだけじゃダメなんだよね。線が細いくらいで丁度良い。なんだ、まさに雷蔵じゃん。てことで、よろしいか。よろしいな。それにしてもラスト10分…
>>続きを読む僅か70分の中で、数奇な生い立ちと侍として生きる事の無常を描き出す、三隅剣劇の鮮やかさが堪能できる。
縦横に動き休む事の無いカメラ、流れるような雷蔵の殺陣と幽玄とも言える眼差しの三弦の構え。
美しい…
大映時代劇の担い手だった三隅研次。
その斬新なカメラワークと、美しい殺陣と、残酷な人体破壊描写で、タランティーノにも影響を与えた監督である。
尋常じゃない人生に生まれ落ちた主人公の無常な半生を描い…
ストーリーはありがちなんだが、絵創りが抜群にいい!見惚れるほどに。
構図のデザインが痺れるほどにカッコいい。
畳・襖、和室のミニマルなカットなんかたまらんわ。
この映画はわかりやすかったが、よーわか…
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・刀の代わりに、梅の枝を構える市川雷蔵の美しさ。
・主人公は圧倒的な剣の強さを持っているのに、何一つ守れず、腹を切らざるを得ないのが悲しい。
・過去を知らず、忠義に尽くさず、3年間自由に剣術を学んだ…