「大地」というタイトルなのに大地を映すというより、地面から人間を見上げるような仰角のショットが多い。稲穂の揺れをひたすら映す冒頭とその後の人間の顔は、大地と人物の切り返しでもあり、大地の視点が獲得さ…
>>続きを読む集団農業のPR映画を、これほどまでに美しい映像詩に仕立て上げるドブジェンコ監督は素晴らしくクレージーな作家に違いない(褒め言葉)。冒頭の風にたなびく麦の映像はまるで一流の絵画のような趣が感じられたし…
>>続きを読む途中で寝てしまってからは何もかもわからなくなり、そのまま何だか凄そうなラストシーンだけを目撃してしまったので、また見直しますごめんなさい……。若い男が死の直前に夜の農村で踊り狂うのが良かったのと、髭…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
1929-1930 年の間で、ソ連のキエフのVUFKU スタジオで製作された映画だと。
小麦畑、大輪のひまわりが揺れ動く、少女、それから林檎が映し出される。収穫するには多すぎる林檎。少女、子供、り…
ここまで神々しい映画はドライヤー諸作くらいじゃないか。ウクライナの大地の広大さと一方向に向かう群集の神話的なまでの美しさ。まさにソ連映画を代表する作品だと思うし、映画学校で教材として使われるのも納得…
>>続きを読む「武器庫」と続けて見直すとやはり発見がある。
プレモダン(農村)にやってくるモダン(機械)の物語。
「武器庫」では「機械」が機関銃と列車が担うが、「大地」ではトラクターがその役割を担う。
「大地…
奇妙な映画だ。ドラマとして解りづらいし、劇映画でなく、動画で劇を構成したような雰囲気の何が狙いかよく分らない出来に面白いやら戸惑うやらだ。いや、セミヨン爺さんが大地に還るというなら納得だ。いいのが…
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