大地に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「大地」に投稿された感想・評価

西東京

西東京の感想・評価

4.8

「大地」というタイトルなのに大地を映すというより、地面から人間を見上げるような仰角のショットが多い。稲穂の揺れをひたすら映す冒頭とその後の人間の顔は、大地と人物の切り返しでもあり、大地の視点が獲得さ…

>>続きを読む
半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.5

集団農業のPR映画を、これほどまでに美しい映像詩に仕立て上げるドブジェンコ監督は素晴らしくクレージーな作家に違いない(褒め言葉)。冒頭の風にたなびく麦の映像はまるで一流の絵画のような趣が感じられたし…

>>続きを読む
Nao

Naoの感想・評価

4.5
コルホーズ政策で農場の機械化を進める青年を描く。冒頭の草原ショットから傑作とわかる。男性は踊り狂い女性は発狂する。ソ連サイレント期三大巨匠の一人で後のロシア監督達に多大な影響与えてる。
昼寝

昼寝の感想・評価

4.2

途中で寝てしまってからは何もかもわからなくなり、そのまま何だか凄そうなラストシーンだけを目撃してしまったので、また見直しますごめんなさい……。若い男が死の直前に夜の農村で踊り狂うのが良かったのと、髭…

>>続きを読む

このレビューはネタバレを含みます

1929-1930 年の間で、ソ連のキエフのVUFKU スタジオで製作された映画だと。

小麦畑、大輪のひまわりが揺れ動く、少女、それから林檎が映し出される。収穫するには多すぎる林檎。少女、子供、り…

>>続きを読む
千利休

千利休の感想・評価

4.4

ここまで神々しい映画はドライヤー諸作くらいじゃないか。ウクライナの大地の広大さと一方向に向かう群集の神話的なまでの美しさ。まさにソ連映画を代表する作品だと思うし、映画学校で教材として使われるのも納得…

>>続きを読む
山

山の感想・評価

4.4
並列された有機体の死と生、その変奏。エイゼンシュテインほど親切ではない。「行進する若者たちの不在がトラクターの停止を暗示」等の意を全く汲み取れてなかった。終盤の並行モンタージュが物凄まじい。

「武器庫」と続けて見直すとやはり発見がある。

プレモダン(農村)にやってくるモダン(機械)の物語。
「武器庫」では「機械」が機関銃と列車が担うが、「大地」ではトラクターがその役割を担う。

「大地…

>>続きを読む
otomisan

otomisanの感想・評価

4.1

 奇妙な映画だ。ドラマとして解りづらいし、劇映画でなく、動画で劇を構成したような雰囲気の何が狙いかよく分らない出来に面白いやら戸惑うやらだ。いや、セミヨン爺さんが大地に還るというなら納得だ。いいのが…

>>続きを読む
人生ベスト。
画面左右方向に横たわる死者の身体、一方で背景ではひまわりが画面上下方向に伸びている。

あなたにおすすめの記事