主役級の俳優陣が織りなす、次々と起こるイベントとお金の話題でバタバタするホームドラマ。
同じく成瀬監督の娘・妻・母と似ているし、また笠智衆が父親なのと"他人"だけど一番思いやりの心を持つ未亡人という…
◆いやぁ~、これも実に面白い。
◆今回の高峰秀子はほぼ〈受けの芝居〉で、台詞もあまりないのだが、流石に〈名女優〉という感じで素晴らしい出来。
◆どんどん〈成瀬・高峰〉のコンビが好きになる。
◆…
◎笠智衆演ずる成瀬巳喜男版「小リア王」
または、
◎戦後17年 スター女優総出演による群像大喜劇
成瀬巳喜男が大好きだ。
邦画全盛期の日本が質量ともに世界に冠たる映画大国であったことは、たと…
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<大家族のゴタゴタに困惑する嫁>
東京で荒物屋を営む石川家は大家族で、家長の金次郎は先妻との間に二男二女を、後妻のあきとの間に三人の娘をもうけた。その金次郎が倒れたという知らせに一族が集合する。長…
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恐るべき完成度じゃないだろうか。
成瀬作品の味はしっかりしながら、とっ散らかりかねないのを完璧に近い形で纏め上げる離れ業だと。
これほどの役者を使い、いわば『流れる』に似た外観ではあるが、寧ろこち…
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複雑な人物関係を会話だけで観客に理解させる手腕
葬式の場面、家族それぞれの軽薄な会話がリズミカルに繰り広げられる部分も凄い
高峰秀子の泣く演技も天才 震えた
色んな事があったけど最後にやっぱり笠智衆…
またまた成瀬巳喜男監督作品。
これもかなり面白かった。
高峰秀子は、ひょんな事からエッセイ(「コットンが好き」「にんげん住所録」「いいもの見つけた」...)を読み始めて何だかいいなぁとファンになった…
女性の多い家系におけるそれぞれの家族の生態を映し出す成瀬巳喜男監督1962年作品。豪華キャストの大所帯が絡み合う群像劇を通してしたたかに生きる女たちが描かれて、何ていうことのない日常の話が活き活きと…
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