【子どもが子どもで居られなくする戦争という歪み】
イタリアン・リアリズム戦争3部作の第3作め。
終戦2年後のベルリンで撮影されている驚き。
冒頭のナレーションで物語の行方は察しが付くが、それでもや…
『無防備都市』のラストは子供達のショットで終わったと記憶していますが、今作はあの時に感じた微かな希望のようなものとは全く正反対のラストを提示する。僅か3年の間にロッセリーニに何があったのか。それは今…
>>続きを読む同じ年(1948年)に公開されたフレッド・ジンネマン監督『山河遥かなり』とは好対照な作品である。モンティ演じる心優しいアメリカ人兵士が戦後失語症に陥った少年の心を開いていく一種のプロパガンダ作品であ…
>>続きを読む安易な同情や憐れみなど、跳ね返されて粉々になりそうだ
本物の瓦礫や廃墟の無言の主張と、どこまでも身勝手な大人たち
戦争に大人に人間に、ロッセリーニは腹を立てていたのではないだろうか
法も倫理も関係…
貧すれば鈍する
救いがない。教会からオルガンが聴こえてきて立ち止まるけどすぐに歩き出す心情が悲しかった。瓦礫の山と、そこを歩く痩せっぽちの少年。無責任な先生。都合良い時だけ子供扱いされて。痛ましかっ…
敗戦から2年後のベルリンが舞台
倒壊した建物が生々しく映される
音楽はSFぽく聞こえるところもある
子供が誰に対しても嘘をつく事が生きるすべ
イタリアの監督ロベルトロッセリーニ、イングリッドバーグ…
第二次世界大戦直後の廃墟のベルリン。
病弱な父、元ナチ党員で引きこもりの兄、身体を売る姉。
その日その日を何とか生きていく姿を、末っ子の少年の目線で描く。
『無防備都市』『戦火のかなた』に続くロベル…