大道幸之丞

ナバロンの要塞の大道幸之丞のネタバレレビュー・内容・結末

ナバロンの要塞(1961年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

孤立したイギリス兵2000人を救助するためにナバロン島の難攻不落の砲台を破壊せよ!というストーリー。

時は1943年。連合国軍の時代。

ただし作戦を託された召喚兵達。彼らは各分野では名うての「スぺシャリスト」だが本作戦の成功可能性はゼロに等しい事は伝えられていない。

本作は戦時中ではあるが、戦闘場面は多くない。ナバロン島が中立国トルコと言うこともあり、ミッションを背負った6人は道道で立ちはだかるドイツ兵と撃ち合う場面程度だ。

率いるのは国際的にも有名な登山家キースマロリー大尉(グレゴリー・ペック:わかりやすく主人公の顔をしています)メンバーにはキースと面識があり、彼を今回推薦したロイ・フランクリン少佐(アンソニー・クエイル)、爆弾の天才ミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)、キースの盟友だが彼の妻を死なせてしまった過去から恨みも買われているアンドレア・スタブロス大佐(アンソニー・クイン)などなど、この時代の戦場作品の常連ばかり。

ミッションはナバロン砲台の裏手の絶壁を登り砲台に爆薬を仕掛けることだが、道中で足を痛めたロイを置いていかざるを得なかったり、トルコ側の援護者にスパイが紛れて作戦を失させようと細工をされるなど、人物間の心情やこの時代の兵士のメンタルなども伺えて面白い。

果たして爆破は成功し英国軍駆逐艦群は勝どきをあげるのだが、スリルもあり、期待した分の面白さはある。

続編の「ナバロンの嵐」も楽しみだ。