mimocyan

ブライトスター いちばん美しい恋の詩のmimocyanのレビュー・感想・評価

3.3
たまたま手に取っただけなのに、よりによってなんでこのタイミングで選んでしまったのか
裁縫だったり、日付けだったり…自分にとってあんまり思い出したくないひとのことを思い出す映画で、何度か挫折しそうになりました

舞台は19世紀なので、そんなに昔な話でもないけれど、きっと遥か昔から今に至るまで人に恋い焦がれてしまった時の悦と苦はちっとも変わりがなくて、どの時代であっても人はそれを繰り返し続けてるのでしょう
その意味では恋という感情は進化と切り離されながらも、ずっと人に添い続けているものであると思えます
子孫繁栄の意味でもまぁそうですが、そのおかげで花開いてきた文化や芸術が今も残って我々の共感を呼ぶ
はい、辛いなぁって思いつつすごく共感してしまう映画でした
呆れるほど変わらねぇーみたいな
些細なことで世界一の幸福も地獄のような苦しみも訪れる
恋するものよ詩人たれです
詩は難しいって台詞が何度か出てくるけど、そんな躊躇とは裏腹に誰かを想う時自然と湧き出る言葉たちはやはりどれも輝いています

美しい言葉を見つけるにはやっぱり恋をしなければと
諦観にも似てそんなふうに思うわけでした
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