ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品『情事』に感銘を受けて、最近、他の監督作品も観ているが、どうも、自分の感性に合う作品とそうでもない作品、いろいろある。
この作品は、モノクロームで描かれた風景の…
それまでの映画作りは、”いつどこでなぜ誰が何をしてどうなったか”だった。ストーリーラインを中心に人物の性格を掘り下げて結末へと導く、という。
ドキュメンタリー出身のアントニオーニの作り方は、人物の心…
女に振られたアントニオーニ自身の実体験からこんな映画作るなんて…。アントニオーニが女に振られていなければ、「愛の不毛」3部作も無かったわけだし、いわゆる「時間イメージ」的映画の豊かな広がりも映画史の…
>>続きを読む視点のすれ違いと一致といったメロドラマ的な装置が全然、カタルシスに昇華しない。ラストショットをイルマの顔のクロースアップでなく、背後からの俯瞰ロングショットで処理するあたりにアントニオーニの作家性が…
>>続きを読むネオレアリスモ的でありながら、どこか北欧の匂いを感じさせる作風はかなり好み。ショットも全てがキレキレとまではいかないだろうが、工夫されているのが伝わってきて良い。何故だかクセになる劇伴の良さは、もし…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
シークエンスが変わるたびに入るピアノ主体のサウンドトラックが自然にマッチングしてる。
男主人公の満たされない感情が現在の自分と重なってしまった。
ラストの印象は、死で救われるという(個人的にザ・スミ…
7年も内縁関係を続けた女イルマに突然見捨てられたアルドは娘を連れて放浪の旅に出る。元の婚約者〜ガソリンスタンドの肉欲女〜病身の娼婦と寝場所を求めてさすらうが、何処に行っても心の安住は満たされない。又…
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