Keigo

嘆きの天使のKeigoのレビュー・感想・評価

嘆きの天使(1930年製作の映画)
3.7
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督作品は『紐育の波止場』に続いて二作品目。

マレーネ・ディートリッヒの匂い立つファム・ファタール感もすごいけど、エミール・ヤニングスが基本的には堅物の憎たらしい教授だけどうっすらとおじさんの愛らしさもあって、ギリギリ同情されるかされないかぐらいの絶妙なラインを上手く演じていて素晴らしい。

今の世の中では尚更、自業自得だとバッサリ切り捨てられてしまうような人の人生かもしれないけど、俺はなんとなく同情してしまったなー。

ずっと真面目に生きてきて、たった1度自分の心の赴くままに行動して破滅…
マレーネ・ディートリッヒ演じるローラがただただ悪女だったとは思わないけど、ラート教授も可哀想な人だったなと。
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