Arsenyevich

処女の泉のArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

処女の泉(1960年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

またしても、神の不在。
ベルイマンよ…

もはやベルイマンを観ることは一種の修行に近い。じゃ観るなよと言われても見てしまうのは、この北欧の映画作家が、得体のしれない画の破壊力とブレることない問いかけをこの現代に突きつけてくるから。

それでもやはり、
信仰に対する一択の願いや祈り自体は、
日本人の私には理解に苦しむ。
神への問いを突きつけられた所で、もともと存在し得ない無への投げかけに答えに窮してしまうだけ。
監督自身が、どのようにして信仰を捉えていたのかを問い返したい。

ベルイマン作の中でもダントツにだだ落ちしまう作品なので、気分が乗らない時は絶対にお勧めはしない。
Arsenyevich

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