このレビューはネタバレを含みます
こちらもUNEXTで一挙配信されたトリュフォー監督作、一番に見たかった作品。
ジャン・ピエール・レオの若々しい演技が兎に角際立ちまくり。
理不尽な現実と、
自分達の悩み事しか頭にない大人達。
もはや子供の事を1人の一個人として見ていないのがバレバレ。
その中でも必死になって虚勢を張り、めげずに立ち向かう子供達の眼差し。
大人達の狡猾さを見抜いているような少年達の瞳。
その瞳が痛すぎて大人達は受け入れようとせず、力で捻じ伏せる。
夜のパリで輝くドワネルのか細い涙がなんとも印象的。
あれだけの強がりを見せ続けた後だから余計に感極まったな。
作品構成としてはキアロスタミ作「トラベラー」にも通じるものが。
現実に抗おうとしながら、結局はその小さな殻の中から抜け出せない葛藤。
小さい頃を思い出すとめちゃくちゃ分かるな、この心情…