Arsenyevich

第七の封印のArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

第七の封印(1956年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

UNEXTに待望のベルイマン作品が一挙配信…!  
1番見たかった本作をまずはチョイス。

死神にチェスを挑むと言う分かりやすいビジュアルイメージですんなり入れるかと思いきや、そこはやはりベルイマン。
構成はめっちゃ観念論の世界。

「仮面/ペルソナ」くらいしか未だまともに見たことはないが、通底するテーマは紛れもなく「神への疑心」
多分、自分がベルイマン作に入り込めない理由もここにある。
ヨーロッパ独自の宗教観、信仰とは全く無縁の私にとって、魔女狩りも告解も全くもって実態を保ち得ない。
裏返してしまえば、神の不在と沈黙が私にとっては当たり前の事象という事か。

それでも、意表をついたカメラワークは別格で、白黒の中に墨で描いたような色彩が魅力的。
割とガチンコで地道に死神とチェスを対局するシーンはシュールで味がある。
Arsenyevich

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