2019-01-10記。
『浮草物語』のセルフリメイク。
リメイク元は無声映画でモノクロだったから、スコア0.5マイナスあるいはそれ以上のハンデがあった。客観的な評価をするには仕方ない。
この作品は…
京マチ子とタバコ。
小津安二郎において重要なのは人物に正対するカメラによって「見えすぎる」ものが「見えなくなる」こと、だと思う。例えば『東京物語』なら最後に顔を背けて啜り泣く原節子とか、本作なら告白…
小津安二郎監督の「浮草物語」のセルフリメイク作品。1959年公開。旅芝居の公演のために志摩へ来た嵐駒十郎(演:中村鴈治郎)の一座たち。実はこの街には駒十郎とここで飯屋を営むお芳(演:杉村春子)との子…
>>続きを読む小津の映画すごい絵と配色が綺麗だから好きなんだけど、
時代の感覚ズレてるなと毎回思う。話し合いせずに先に手がでてしまったり、相手の気持ち考えずに酷いこと言ったり(風俗?の人の外見をボロくそ言ってたシ…
今まで観た小津作品はどれも好きだったが、今作は一味違うテイスト。
小津作品らしさもありつつ、起伏に富んだ展開、強めの描写に見応えを感じた。
降りしきる雨の中での言い争いのシーンは圧巻。
杉村春子…
旅の一座、その座長を中心に展開する人間関係。
この一行が皆イキイキしていて面白い。
嫉妬深いのは情の深さの表れ。
そんな風に感じるような、マチ子姉さんの熱い激しさが素敵だった。
小悪魔のようでいて、…
平成生まれの私には、どうしても中村鴈治郎さん演じる親方が好きになれませんでした。やはり自分勝手で女の人に平気で手を出すところとかが苦手。自分が父親であることは隠しているのに、息子に真っ当な道を押し付…
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