序盤に一座が港町に着き列を成して歩く様子を俯瞰で捉えたり、所々の照明を抑えた画面作りなどは宮川一夫らしさが見受けられる。田中春男ら一座の面々が砂浜で飛行機を見上げるショットから楽屋の京マチ子のショッ…
>>続きを読む小津の映画すごい絵と配色が綺麗だから好きなんだけど、
時代の感覚ズレてるなと毎回思う。話し合いせずに先に手がでてしまったり、相手の気持ち考えずに酷いこと言ったり(風俗?の人の外見をボロくそ言ってたシ…
小津が唯一大映で撮った作品であり、唯一のセルフリメイク。
旅芝居一座の座長がかつてもうけた息子と再会するも、親子関係を取り戻すことに苦慮する物語です。
サイレントのオリジナルでも主人公への共感できな…
小津映画鑑賞7本目。
まだこんなに良い作品があったなんて……。
黒澤明『用心棒』のカメラが良くて気に入ったので、宮川一夫撮影監督繋がりで『浮草』を観た。
カメラに関してはだいぶ小津式に制御されている…
今まで観た小津作品はどれも好きだったが、今作は一味違うテイスト。
小津作品らしさもありつつ、起伏に富んだ展開、強めの描写に見応えを感じた。
降りしきる雨の中での言い争いのシーンは圧巻。
杉村春子…
旅の一座、その座長を中心に展開する人間関係。
この一行が皆イキイキしていて面白い。
嫉妬深いのは情の深さの表れ。
そんな風に感じるような、マチ子姉さんの熱い激しさが素敵だった。
小悪魔のようでいて、…
平成生まれの私には、どうしても中村鴈治郎さん演じる親方が好きになれませんでした。やはり自分勝手で女の人に平気で手を出すところとかが苦手。自分が父親であることは隠しているのに、息子に真っ当な道を押し付…
>>続きを読む小津安二郎のちょっと変則バージョン。
浮草のような暮らしの旅芸人の親方と、彼の事を叔父だと信じているカタギな隠し子。
息子があの川口浩探検隊の川口浩で、ちょっとテンション上がった。
旅芸人の姐さんが…