「何をしているんだい?
ああ、驟閣寺を見ていたんだね」
「いつ人が来るかも分からない驟閣を掃除するなんて
君はよっぽど心の綺麗な人なんだね」
「あんなに美しいものはない
お父さんは驟閣のこ…
美しいものへの執着。
仲代達矢の生きる力みたいな眼力に圧倒された。
ひとつの事件のこと、関わる人びとの心情について、目一杯に想像力を巡らせた豊かな映画。役者の演技もすごい。市川雷蔵の目の演技もす…
確かに演出や芝居、炎上シーンの見事さなどは素晴らしいが、映画としては三島由紀夫の原作が偉大すぎて、ダイジェスト版としか感じられなかった。
とりわけ、史実とも小説とも異なる中途半端な後味の悪い終わり方…
驟閣は燃えているか。
三島由紀夫の傑作『金閣寺』の映画化。本作では金閣寺という名称は使われず、驟閣寺(しゅうかくじ)として登場している。
1950年7月2日未明に現存する金閣寺が何者かにより放火…
「穴」の市川崑監督作品。三島由紀夫の「金閣寺」の映画化。「人肌孔雀」の市川雷蔵27歳が現代劇初出演作品。「大番(完結篇)」の仲代達矢26歳、「若い獣」の新珠三千代、「大阪の女」の中村鴈治郎共演。
…