このレビューはネタバレを含みます
ヤクザではなく「チ・ン・ピ・ラ」半グレとも違う。不良っぽくチャラチャラ若い気分のままでカッコよく暮らしたい男たちの物語。
柴田恭兵33才、ジョニー大倉32才。若くて自由人の魅力を充分に発している。
しかしストーリーには言いたいことがある。せっかく覚醒剤が綻びの発端になり、いい緊張を作り出していたのに、ラストがよろしくない。波止場のシーンで道夫が死ぬので良かったのではないかと思う。銃弾が彼らお得意の仕掛けギミックだったなんてエンドで良いワケがない。
そして何がどうして洋一と道夫が許されて大谷と豪華客船に乗る流れになるのか。雑すぎるにもほどがある。そして裕子はもう一回ぐらい出番があっても良かった気がする。
この映画の場合、現在観ると1984年バブル期の渋谷周辺が描写されて資料的価値の方が高いのではないか。主題歌“PRIVATE STORY / PINK ”の出来がともかく良くて完全に作品のイメージになっている。