田最環

逃走迷路の田最環のレビュー・感想・評価

逃走迷路(1942年製作の映画)
3.0
久々の白黒映画。

工場で勤務する主人公が人に親切にしたつもりが、容疑者扱いされ、逃走しつつその冤罪を晴らすべくスパイと判明した悪役を追い詰める話。

主人公をとりまく人たちのキャラが面白くて飽きさせない。なかでもサーカス団のメンバー。序盤の盲目老人の鋭さ、寛容さが心打たれる。

警察もよくある誤認逮捕などせず、言い分を理解して悪役を逃させないよう配置する有能で笑った。

当時、戦時中ということもあって普通にスパイが出てくるのが新鮮。
終盤はアメリカの街並が出てくるが、火災検知器など当時の日本にはなさそうな物がもうすでに出ていることに驚いた。
当時、日本が戦争に勝つと信じ込んでいた日本人がこれみたら絶望するだろうね。

終盤の自由の女神像の撮影が気になる。
田最環

田最環