田最環

孤狼の血の田最環のレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.9
今更視聴。
めちゃくちゃ面白かった。

昭和時代、ヤクザが蔓延ってた広島で日岡が刑事として、カタギが殺された事件の解決に奔走するお話。

ネトフリで見たが妙に声がボソボソしていたように思える。仁義なき戦いの菅原や、ONE PIECEの赤犬を連想させるような広島弁なのか方言が特徴的。割と関西弁に近いところもあるんですね。

役所広司演じる大上が粗暴ながらも警察、ヤクザの間でのうのうと好き勝手捜査する様が昭和らしい。パチンコで景品の紙袋を抱える様は両津勘吉さながら。
ヤクザも警察も弱みを握るというところが最後の本部の瀧藤とのシーンに繋がるのがよい。本部への内部告発、美人局、日誌の存在など筒抜けで釈迦の手のひらを回る孫悟空。

豹変した松坂桃李の演技がすごい。特に瞳孔が大きくなるというか黒くなったように見えた。
警察の上層部もヤクザとズブズブでなんでもアリになってるのが恐ろしい。
日岡も大上と同じ道歩むことになるんでしょうね。

俳優も豪華。江口、竹野内はどちらかというと渋さが先行してそんなに怖くなかったかな。真木よう子はそういえばザコシの一件でまだ昏睡してるのかな?
田最環

田最環