このレビューはネタバレを含みます
この色鮮やかな色彩とポップな絵作り。
全編通して学生映画のような一方通行なノリ。
この異質さが、今見ると逆に真新しくもあり、どこかノスタルジック。
悲しいけれど、
「革命」って言葉自体、
今では死語にしか聞こえない。
60年代の熱狂も学生運動も、
もはや寒々しい空っぽな嘆きにしか映らない。どんな理想的な言葉すらただの言葉遊びの駒に過ぎないから。
それでも、目に焼き付くパリっ子達のファッションセンス。
古めかしい「革命」すらもサラッと着こなしてしまう姿。
分かり合えなくても好きなだけ延々と討議し合う姿は、シンプルに羨ましいなと。
危うくゴダールに洗脳されかけてる自分がいた。
この頃のアンヌ・ヴィアゼムスキーは佇まいも目線も全てが魅力的。