海に行けばよかった

ハリウッド人肉通りの海に行けばよかったのレビュー・感想・評価

ハリウッド人肉通り(2003年製作の映画)
1.5
冴えないフリーのヤク中カメラマンのエリックは、目の前で殺人やレイプが行われていても助けず特ダネ優先でカメラを回すゲス野郎。クリスマスの夜、スラムの路地裏で女がホームレスに貪り食われる場面に遭遇し、化け物の正体をスクープするために再度夜のスラムへ乗り込むが…、というZ級ホラー。
アルバトロス配給らしい低クオリティ画像に安っぽいゴア描写、顔色の悪い猫背のホームレスにしか見えないグールの造形、盛り上がらないシナリオと、いいとこなしの作品だが、主人公が気にくわない警官を殴り倒してグールを誘き寄せるエサにするシーンだけは畜生すぎて笑った。
本編のグール関係はまったく盛り上がらないけど、エリックのカメラを盗んだ知恵遅れボーイが撮ったラストの映像が一番衝撃的。
主人公も含めて、グールより現代のサイコパスを描いた社会派ホラーなのかと勘ぐってしまう。