海に行けばよかった

モーテル2の海に行けばよかったのネタバレレビュー・内容・結末

モーテル2(2009年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

泊まったモーテルはスナッフビデオの撮影現場だった!閉塞感漂う田舎のモーテルで殺人鬼スタッフと客がバトルを繰り広げる傑作お泊まりスリラー『モーテル』の続編にして、前作の前日譚。殺人モーテル誕生秘話。
もとはカップル客のハメ撮り流出ビデオを盗撮していたモーテルに、女の怯える顔が好きという殺人鬼「スミス」氏(前作の殺人鬼)が逗留、連れの娼婦をメッタ刺しにするシーンを撮ってしまったことから、オーナーコンビとスミス氏が組んでスナッフビデオでぼろ儲けを画策。
そこへやってきたはじめての客が彼女の実家へ引っ越す途中のカップルとお邪魔虫の男友達(ホラー映画お決まりのうるさい黒人キャラ)。盗撮に気づいた3人は逃げ出そうとするが、一人また一人と捕まっていき…、というストーリー。
殺人機構成立を描くシリーズ2作目というのはホステルと同様だが、面白おかしく殺人ツアーで町おこしをしているさまを垣間見れるホステルに比べると、あまりにも平凡。一人だけノリノリのガチ殺人鬼スミスと、若干気後れしているオーナーコンビの対比はいいが、それ以上の工夫が見られない。
ホステル同様、手の内が明かされているので、1作目にあった正体不明の組織の不気味さはなく、ありきたりだがテンポの良い展開で、とりあえず退屈はしないレベルを維持している。オチもありきたりだが。ヒロインが彼氏の死体を武器にするシーンはクスッとなったし、田舎で父から猟銃の手解きを受けていたという伏線がきちんと後半の怒涛の反撃ターンを説明できていることは評価したい。
でもモーテルの床下に飛び出た釘?は何なの…?