海に行けばよかった

教授のおかしな妄想殺人の海に行けばよかったのレビュー・感想・評価

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)
3.0
希死念慮につかれたメンヘラ哲学教授のホアキン・フェニックスは、悪徳判事殺害という完全犯罪に生きがいを見出し、彼氏持ちの女子大生エマ・ストーンは、そんな彼にどんどん惹かれていく…。教授の完全犯罪は成功するのか?2人の恋の行方は?という、ポップな演出にシニカルな笑いを忍ばせる、ゆるくて小洒落たラブコメディ。個人的には初ウディ・アレンかな。
腹が出てもイケメンなホアキンは他人を忌避していても教え子や同僚にモテてモテて困っちゃうラノベ主人公体質で、妄執につかれて殺人に邁進するサイコパスだし、知的だが不安定な彼にお熱のエマストーンは平然と二股をかけるヤリマンビッチだしで、主人公2人がまったく感情移入できないキャラ。エマは可愛いし、演技もかなりリアルで良かったけど。
ギリギリ退屈しないレベルのかなりまったりした展開だが、判事殺害後の変転は皮肉たっぷりで面白かった。
個人情報流出とセックスのハードルが異様に低い世界なのには草を禁じ得ない。