ホッツるマッツる太郎

クリミナル 2人の記憶を持つ男のホッツるマッツる太郎のレビュー・感想・評価

3.0
敏腕CIAエージェントの記憶を凶悪な囚人に移植してテロリストと戦うという設定こそ強引だけど、アクションシーンはえげつなくドラマパートはソツなく(キャストが渋固いことからもお察しください)面白かった。

ソシオパス囚人役で荒ぶる闇ゴリラみたいなケビン・コスナーが、植え付けられた知性や感情(慣れていない)に戸惑う様子がシリアス+薄いおかしみ=切なさ、で良い。共感できるキャラクターではないのに、何かを手探りで得て、もがく姿に成長を感じて応援したくなるというか。見ている方の心の距離が近くなる。
そしてゲイリー・オールドマンのキレがあるのに後手後手な管理職っぷりも見どころ。待て!追え!ヘリを出せ!とか言える立場だけど、イマイチ結果につながらず。
でも実際は対テロリストの攻防なんて、そんな感じに歯痒い展開なんだろうかと思ったりも。