中級クソ映画ハンター

忍者狩りの中級クソ映画ハンターのレビュー・感想・評価

忍者狩り(2015年製作の映画)
3.2
ライダース伊賀とスカル甲賀が争う亜種特異点戦国時代。顔面への悪戯な刺青と無駄な切り傷がチャームポイントとして忍者には人気だった。

主人公は斬撃に対するほぼ完全な回避能力の代わりに、打撃に対する脆弱性を持つ。この弱点をつき、頭部をそれなりに強目に殴られたことにより記憶を失う。

ストーリーは繰り返し再放送される戦闘シーンを除けば30分ドラマに圧縮出来るものであるため、話が進まない気がする。一応、引き延ばしでナメクジくらいの速度では進んでいるので、戦闘シーンの細かい違いとか楽しめる人間であれば、そこまでつまらないものではない。

実際、殺陣に関して言えばレベルは高く、血が流れなかったり効果音が安っぽかったりする点を加味しても見応えはある。撮影場所が見慣れた洞窟と寺くらいしかないが、それだって一回なら気にならない。

問題はそれを繰り返し過ぎることだ。変に映画としての尺を求めず、もっと場面を選択して圧縮し、モブの人数を減らしてでも衣装を時代に合ったものに変えれば評価はもっと高いものになっただろう。まあ、顔の刺青や傷に関しては、うん、意味はないだろうけどあっても、その、何というか、我慢というか、無視は出来るはずだ。

ループに入るまでの戦闘シーンを見たら最後の戦闘シーンまで飛ばして見れば、わりと楽しめるのではないだろうか