Arsenyevich

バービーのArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

たまにはメジャー作を。
イントロの「2001年宇宙の旅」パロディはめちゃ笑えた。
そこからポップな展開が続くと思いきや、現実世界との往来から割とシリアスかつシュールな内容に。

今やバービーをネタにジェンダーを語る時代になったのか、と感心しつつその多様性には納得。
ある意味で、ステレオタイプからの脱却を宿命づけられてきたバービー。
物語中盤でも議論される、生きてく上での「普遍性」。
男らしさ、女らしさ、いやそれだけでなく、植えつけられたイメージ群に縛られて、自分達でルールを増やし生きづらくしているのが、現代社会の我々なんだろうな、と。

目の前にあるはずの「自分らしさ」を
人は他人と見比べ、理想化された世界を押し付けられる内に見失ってしまう生き物なのかもしれない。

苦労人気質が似合うマーゴット・ロビーはまさに今回ハマり役。
個人的には「鬱病バービー」がツボで、
マテル社公式で是非販売してほしいくらい。
Arsenyevich

Arsenyevich