おっさんぷー

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のおっさんぷーのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞に興味を持ちつつも、宣伝画像に躊躇して観るのを後回に。
だが鑑賞するや内容に引き込まれて集中できる映画でした。
偵察機のカメラを通しての作戦行動はまるでゲームのような感覚。
内容はテロリストの幹部を生捕りする予定が、初期段階の諜報ミスにより殺害計画に変更するも、1人のパン売りの少女の生存確率を巡って逡巡する内容。ヘルファイヤミサイルを発射する迄の葛藤ドラマと言った内容。
 この手の作戦は、現在ではこう言ったカメラを通じての行動となり、政治的な判断も重要な要因となる為、この映画の中で再現されている様に責任のたらい回し的になるのであろうと推察される。
そして、この時同席した政治家一人一人が少女殺しに加担したく無い思いと自分の風評を機にするあまりに責任転嫁をしていく姿は滑稽にさえ見える。第二次大戦中に現代の兵器が仮に存在した場合、各地で行われた都市空襲や原爆投下もこの様に直接感覚として悩むだろうか。爆撃手も映画のパイロットの様に思い悩むだろうか。色々考える映画だった。
 最後にトドメの一発を発射したパイロットの腹を括った表情は印象に残った。