おっさんぷー

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのおっさんぷーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

"あじーな事やるー,マクードナルド!"
当時のこのCMを見て育った私は、創業したのはマクドナルドさんだと思っていました。この映画を通じて、ここに至るまでは、決してハッピーセットではなく、闘争の上に今日があるのだと知り、改めてジャイアントになるには、切っ掛けと決別があるのだと実感。
物語はマックの基礎となる生産行程と販売方法を産み出した、マックとディール兄弟がルースの取り扱う5連ミキサーの商品を注文するところから本編の開始。いかにして現在のマック販売システムが確率されたのかトライ&エラーを繰り返してこれ以上ないくらいのオペレーションを生み出し、ハンバーガー店は大盛況。それに目をつけたルースは野心を胸中に秘めて兄弟とフランチャイズ契約を結ぶ。ルースは懸命に働き拡大路線を続けるも現状に超満足している兄弟と方向性の違いから最期には兄弟を追い出して現在のマックの礎を築きました、と言うストーリー。そこに至る迄に兄弟との対立はまさに老舗の創業者と拡大路線をしたい二代目の確執を描く月9のような展開。
マックを食べられたのはルースの拡大路線のお陰だし、兄弟がいなければマックは食べられなかった。そう思うと胸中は複雑な気分。野心家には野心家が集まり更に巨大な動きとなり止めることができないのだなーと実感。善悪をつけるならルースは悪だが、現状、世界的企業となり様々な恩恵を与えてくれたのはルースのおかげ。善悪では表せないのかな。ただ自分的にはルースは好きに慣れない。世の中人を踏み台にしてのしあがる人って多いのよね。
カーネル・サンダースも同じ境遇だったのかしら?

あー何でレイを好きになれないかわかった!
軒下貸して母屋とられる的な感じしたからだ。