気骨という言葉がある。フリッツ・バウアーはその言葉そのままのような人物。
四面楚歌で敷居を跨げば七人どころが、管内中を敵が囲んでいるようなところで揺らがない。
物語自体も重厚で、かつ、画はとても美…
冒頭から本人の映像とは意表をつかれるが、全編事実に忠実に作られた事は伺える。戦後もナチ残党が当局内にはびこっているのにはそら恐ろしいが、こんな妨害にあっていたとは。しかし、こんなシビアな追究の一方で…
>>続きを読むアドルフ・アイヒマンを法の俎上に乗せようと粉骨砕身した空飛ぶカールじいさんことバウアー(ジャックではない!)検事長の物語.バウアー自身が社会主義者でユダヤ人で同性愛者という被差別てんこ盛りな人.これ…
>>続きを読む検事長であるバウアーは苛立つ
八方塞がりに成りかねない妨害に
周到にことを進めていくが
検察官カールと運転手だけが味方
あとは互いの腹の探り合い
善からぬ噂が立とうものなら
瞬時に一蹴せねばならない…
このレビューはネタバレを含みます
アイヒマン捕獲に至る経緯はあまり語られる事はなかった中、戦後のドイツとイスラエルについての関係性と各国内の思惑をうまく絡めながら、アイヒマンをじわじわ追い詰めていく経緯が大変面白かったです。
自国で…
ちょうど『顔のないヒトラーたち』とほぼ同じ時期を描いた映画で、内容も重なる部分があるので、両方を見ると重層的にこの時期を理解できるかと思います。戦後十数年が過ぎ、もう悲惨だった敗戦や戦争について忘れ…
>>続きを読む今日の映画は「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」。
ナチの残党を追うドイツの州検事長フリッツ・バウアーの元に、アドルフ・アイヒマンの消息を告げる手紙が届く。手紙によればアイヒマンは名前…
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