桃

コロンバスの桃のネタバレレビュー・内容・結末

コロンバス(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023年2作品目。

近代建築のメッカ、アメリカ・コロンバスが舞台。
薬物依存の母親を見守りながら、建築ツアーのバイトをする図書館館員のケイシーと、著名な建築家の父の急病をきっかけにコロンバスを訪れた韓国系アメリカ人のジンが出会う。

一服をきっかけに繋がる2人。
建築を一緒にみて回りながら、互いの親に対する向き合い方・自身の人生の歩み方を語り、前を向いていく。

2人の対話を通しながら、建築を読解する窓を我々は設けていく。
精神病院の渡り廊下のメタファー、透明なガラス窓で開放感を出した銀行、"人を癒す建築"とは何か。

カメラワークがアンダーソン的なシンメトリーや、フェルメール 的な奥行きのある内装など、こだわりを感じる。

コゴナダ作品は初鑑賞。
小津監督作品や、リリィシュシュなどにも影響を受けている、ということで、日本人の感性にも触れるエッセンスがどこか含まれているのやも。他の作品もみてみたし。
桃