このレビューはネタバレを含みます
美しいFIXショットの連続。
静けさが何とも心地よい。
アメリカの片田舎って、なんかいいな。
路上のベンチで本を読んでるだけで、
何故か絵になるし、時間を上手く使いこなせている気がする。
最近は、こんな風に風景に自分も溶け込んで過ごした事はない。
ちっちゃい悩みや囚われ事ばかりで、建築の中にいる自分の意識や、その空間の広がりに身を浸す事もないから。
たまには無心で、建造物に身を置き去りにしたいな〜と。
ジンもそうやって、無言の父と対話したんだろう。
小津作品をしっかり観てこなかった日本人としては、カットの手法に関しては何も言わない事にする。
ただひたすらに、緩やかな時の流れを感じる没入体験に感謝。
