明るさを取り戻してきた1950年代初頭。
それでも、物語は黒い影を未だ引きずっていた。
大きな、無常な運命に人びとは流されてしまう。
それでもパリの灯りは絶えず輝き続ける。
OPとEDでパリを見下…
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品🎥
この映画を観た頃、名画座でやたらとデュヴィヴィエ監督作品が上映されていた。
これもその1本。
ルネ・クレール監督の『巴里の屋根の下』と間違えやすい。
この…
このレビューはネタバレを含みます
パリのある1日を通して様々な人々の様子を描いた群像劇。
猫に餌をあげるためにさまよう婆ちゃんとか、恋人に会いにパリに出てきた田舎娘とか、成績が悪くて家に帰れない小学生とか、腕はいいのにあがり症で試験…
パリを舞台に、"運命のルーレット"に選ばれた者たちの一日を描いた群像劇。
この映画の主人公はパリそのものと言ってよく、上空から映されるパリの街並み、セーヌ川、エッフェル塔、ポンヌフ橋など、パリ…
あるパリの1日。美しく華やかなパリの光と影。
心配事のつきない日々のなかで歌い笑い、知らないうちにだれかを傷つけそして救いながら、セーヌの流れのように人生をたゆたう。
陰鬱とともにあるひとびとの笑顔…
パリで生きる人たちの群像劇を、パリの一日の風景と共に優雅に魅せていく語り口はまさしく熟練技。日本でも三谷幸喜などを代表にこういう手法を真似てやっているけど、デュヴィヴィエの凄さは出てくる人間を暖かく…
>>続きを読む適当に選んで観たんだけど、それぞれがちょっとずつ繋がって、クライマックスで収束する、好きなタイプの群像劇だった。ドゥニーズとコレットが可愛い。猫屋敷のおばあさんが切ないけど、猫がたんまり出てくる。
…
パリ観光映画としては楽しい。映画としては好みではない。多数の登場人物の中では、工場ストライキに参加中の男の一家とか、学校の成績が悪くて家に帰れれずにセーヌ川の船旅に出る小さな女の子とか、ゆるくていい…
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