文明は世界を日々画一的に塗り替えていく。
古くからの風習の残る村もその例にもれない。
文明を享受することが幸せなのか、脈々と受け継がれてきたしきたりを守ることが幸せなのかは、私には判断がつかない。
全編にわたって水の表現が美しく、ほぼ劇伴がない代わりに水音に心が洗い流されていくようだった。
気になる点として、若い男の目の前で唐突に湖に入水するシーンは、メンヘラすぎんか?と思ってしまった。
寒々とした田舎の風景、素朴な村の営み。
時々、まったく知らない国の生活をのぞいてみたくなる。そんな欲望を満たしてくれる作品。