逗子海岸映画祭にて久しぶりの鑑賞。
当日はスケートボーダーの人たちによるセッションもあって、
年齢や性別関係なく、スケートボードを通して自己表現をし、繋がり、称え合う。
そんなフラットで強くてあたたかいスケートボードカルチャーがほんの少しだけ垣間見えた気がして嬉しかった。
90年代風のフィルムの質感に画面比率、レトロなファッション、構図などの美術、
シークエンスごとに印象的に鳴らされる音楽、
貧困や差別など社会問題を背景にしながら成長する過程を描いたストーリー、
どの要素もポイントが高くバランスがいい作品だと感じた。
あのコミュニティ内における
ファックシットが求心力のある象徴で、
レイが頭脳というか魂って感じの関係性も良かったな。
家族や仲間、コミュニティの存在って、
時には呪いにもなるけど、救いにもなるよね。
多くは語られず淡々と進んでいく冒頭の数分間で一気に心を掴まれたし、
ラストの"フォース・グレード フィルム"による編集されたフィルムの映像も大好きなシーンの1つになった。
2021/7/21
24・29