このレビューはネタバレを含みます
表には曝け出せない苦しみや葛藤、
傷口を見せるなんて事は誰だってしたくない。
ましてや大の大人なら尚更。
主役の2人は、
全く別の世界で生きていながら、
互いに自分が守るべき信条、生き様みたいなものが確立している。
そういう意味では似たもの同士。
旅を通して、中和されていく2つの心の変容が、どこまでも自然体に映るのも、
そのキャラが確立している点が多分に大きい。
分かり合えなくて、当然。
その中で分かり合えた一瞬の出来事は、計り知れない奇跡。
その一瞬の出来事に自分が気づくかどうか。