皆さん仰ってる通り、フォードとフェラーリの対決が主題ではなく、フェラーリに立ち向かうフォードの内部の話ですね。
もーこんな恐ろしいスピード勝負を24時間も繰り返すの正気の沙汰じゃないわ！ってくらいハラハラさせられるレース展開だが、レースの勝ち負けを超えた様々なドラマ(必ずしもスッキリするものばかりではない)により強く惹きつけられる。
国民に愛される大衆車を安く大量に売ることも大事だし、経営というものは必ずしもレースの結果のように簡単なものではないが、車を売ることを生業にする以上は純粋な速さや技術の追求を忘れてほしくないし、それを若い世代の憧れに繋げていく経営の目線も示されていて、単なる「大企業のしがらみに負けずに自分の拘りを通した男たち」というだけで終わっていないところが良い。
