さらしな

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのさらしなのレビュー・感想・評価

4.2
FFは3、12、15はプレイ経験あり、オンラインゲームは未経験。特にゲームやFFの知識はなくても問題なく楽しめるけれど、知識があればより楽しめる本作。
仕事一筋の父が定年前にいきなり退職、様子も何かおかしい、でも父との関係はギクシャクしていてどう関われば良いのかわからない、という状況の中、最近父を亡くした会社の先輩の話を聞き、父とちゃんと向き合ってみたい、と思う主人公。幼い頃に一緒にFF3をプレイした思い出から発想を得て、父にFF14をプレゼントして、自分は正体を隠したままプレイヤーとして父と接してみる、という作戦を思い付く……。
話の展開は王道。正直展開が読めるところもあるけれど、やはり王道は面白い。主人公の父が典型的な仕事人間(家族を顧みないタイプ)なのに家族関係上手く行きすぎじゃね?と思うところはあったけど、母の子育ての手腕と裕福な環境のお陰だろうな。まぁ、不器用なりに子供を愛そうとしていた父ではあったので、完全にダメな親とは一概に言えないですけど。
FF14の美しい映像、音楽も魅力のひとつ。やはり、FFのメインテーマは本当に壮大でワクワクするし、プレリュードが流れるとゲームにのめり込んでいた日々を思い出して涙腺にくる。
ゲームって、ゲーム脳とか、趣味としても読書や映画鑑賞などに比べてあまり良い印象を持たれないイメージがあるけれど、ゲームも、良いものなんですよ。映像、音楽、ストーリー、あらゆる芸術と様々な技術を結集して創られる総合芸術ですからね。ゲームでしか得られない感動も、たくさんあるのです。
あぁ、ゲームをしたいなぁ。
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