一休

ドント・ルック・アップの一休のレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
5.0
ちょくちょくアメリカ映画以外を観たくて渋谷の映画館なんかをチェックしているのだが、たまたま見つけた映画がNetflixでも公開しているということで、そちらで観る事にした。
SF映画としては古典的な、「大型彗星が地球に激突して地球が滅亡してしまう。どーしよー??」というプロットだ。
【地球最後の日】や【妖星ゴラス】、【ディープ・インパクト】みたいに、「人類全体で何とかして、少しでも生き延びる方法を見つけよう!」的な爽快感は全くない!(笑)
しかしながら、人類が滅びるって、結局こういう風なんだろうなと思わせてくれるぐらいのブラックユーモアが散りばめられていて、楽しく観ていられる作品だ。
なにより、レオナルド・デカプリオがさえない天文物理学者を、メリル・ストリープがアメリカ大統領を演じているのだが、これがもうどうしようもない、世間知らずのアメリカ人として描かれているところにも好感が持てる。
フィクションだというのに、こういった人物をリアリティ満載に演じて魅せたデカプリオとストリープは、やはり名優と言って差し支えないに違いない。
ラスト、何とか別惑星へたどり着いたクズどもの末路もシュールで良い!
主演はあくまでもジェニファー・ローレンスということになっているが、オイラとしてはこのデカプリオとストリープのクズっぷりに目が釘付けだ。ε- (´ー`*)フッ
ストーリーそのものを見ていると、この新型コロナ・ウイルスを人類絶滅の危機とみなした脚本だったのだろうと思えてるのだが、昨今のNetflixの方針なのか、ここにも日本の影は一つも出てこない。
ある意味、集団の混乱と破滅、絶滅というイベントに日本は相応しくないという認識なのかと思えてしまう。(笑)
Netflixで公開しているので、劇場売り上げというカテゴリーではランクに出てこないであろうが、再生回数というカテゴリーでは明らかに上位に入ってくるであろうSF映画である事には間違いない。
一休

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