梅小路梅子

暴行の梅小路梅子のレビュー・感想・評価

暴行(1950年製作の映画)
3.8
暴行を受けた主人公が好奇の目を向けられ別の男性に詰め寄られPTSDと二次被害にも苦しむが、「心を病んでいるのは犯人の方で、それを放置してきた私たちの責任でもある。」と牧師役の俳優に力強い眼差しではっきりと言わせるところに、この映画の一番の意図を感じた。
大衆受けする映画としてのおもしろさを保ちつつしっかりとした意思表示・社会への問題提起をしていて、そのバランス感覚がすごいと思う。

しかし冷静に考えるとこの映画を大勢の日本人男性の中で見るのはけっこう気味が悪い体験なのではと思ってしまったよ