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ベイビー・ブローカーのAGのネタバレレビュー・内容・結末

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

赤ちゃんポストに迎えに来るよと手紙を残して実際に迎えに来る母親は40人に1人という現実

そこには周囲に頼れず孤立した母親の複雑な思いがあるだろう。

赤ちゃんポストに入れた母親ばかり話題になるが、父親の責任も同じようにあるのではないか?
産まれた子をポストに入れることと、生まれる前に殺すこと、どちらが罪が重いのか?

是枝監督に問われたことに対して考えさせられる。

この映画で父親は殺されたが、多くの赤ちゃんポストに預けられる子の父親は自分の責任を負わずに生活しているのだと思う。母親だけが責められるのはやはりおかしい。

ただ殺された夫の不倫(売春?)相手の子を金をかけても奪って育てたいと思う妻の心理は全く理解不能だった。

子どもを買うことを希望し、「あなたは捨てられたのではなく、守られた」といって育てたいと言う死産を経験した夫婦。その発言自体は素敵だと思う。

しかし、母乳は、吸わせないと出ないはずだが?しかも、会ったその日に母乳飲ませたい発言&実行はありえない。


ソヨンとソジンで全員に「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるシーンがこの映画の全てだと思った。

3歳まで育てた警察官こそ情が沸くだろうと思った。
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