このレビューはネタバレを含みます
こういう友情すてきだなと思った!
冬コミケに誘ったけれど雪さんのために混雑具合を勘案して「行けなくなった」と嘘をついたり、同人誌を作る時、売る時に怖くなってしまうところだったりもリアルだった。実生活ではそこで関係が終わってしまうことが多いが、待ってあげる、またチャンスをあげるのが年長者の雪さんだからこそできることだと思った。そして続いていく関係性。
一枚一枚漫画を描く大変さ。同人誌の数ページでも、完成させることはどれだけ大変か。拙くても、うまくいかなくても、完成させて、それを誰かが読んでくれる。それを想像できるだけでも違う気がした。
好きなものを否定されるのが怖くて好きと言えないからこそ、好きなものを好きと素直に言える同級生をを羨ましがったりするところ、なんだかわかる気がした。
最後の方のお母さんの「我々小市民はせめての精神」疲れてるけどせめて洗い物だけは終わらせよう、に刺された。そこからの「最終巻が出たらサイン会行きましょう。せめてそこまで勉強頑張ります」に繋がってよかった。
なんで最後の方に、留学の見送りについてきてくれる?なんてはいかいいえで答えさせるのかな。めんどくさい幼なじみー。でもうららは優しいから行ってあげる。
でもちゃんとサイン会には間に合ってよかったし、2冊のうち1冊をコメダ先生が買ってくれてたとわかったのもよかった。素人が描いたものでも、プロの心を動かすこともある。素敵なことだ。
縁側で語り合うなんて素敵すぎる。
もうそんなのこの日本ではできないのが切ない。クーラーなしで生きられない暑すぎる夏。