全編通して映画都合の作為的な展開が全く無く、ただ普通の日常に突然起きてしまったどうすることもできない出来事を経て、少し形が変わった日常がまた続いていくだけなのが辛い。
因果の元を辿ると被害者家族の…
団地で起きた死亡事故と痴呆の父への疑心。
無言になったりはぐらかしたりと語らない映画で、「もし自分だったら...」と想像せずにはいられず、どれだけ振り払おうとしても悪い方へ考えが巡ってしまう。
ただ…
カトシンすげーわ
被害者でありながら加害者になるかもしれないという曖昧な時空の中で、1人格闘している中盤まで。
そして、その曖昧さの境界が振れる瞬間の、心の動揺を、どうアプローチしてアウトプットする…
私もルールはできるだけ守りたい。
ルールなんてやぶるものじゃん、と考えてしまうと、ルールのありかたからルールの是非まで考えなくてはならなくなるし、それよりは与えられたルールを守っていたい。
だから正…
"曖昧さへの許容力"
奥田監督、高橋長英さん登壇舞台挨拶にて鑑賞。
奥田監督から放たれた「曖昧さへの許容力」非常に良い言葉だった。
我々は(主にSNSを中心に)白黒はっきりつけすぎなのではない…