物語も終焉に差し掛かった頃、あらゆるシーンの伏線が回収される。
いわゆるどんでん返し。意外性は感じなかったけど、この展開があるおかげで2話分のストーリーを観た気分に。
大学生の無鉄砲さ、社会への憧れと挫折、理想に費やす恋愛と、立ち直る過程などよくあるプロットではあるが、主演二人の華と等身大の若者らしさがとても良かった。
最後のしょうもない同級生(ネズミ野郎)や、風俗での鬼語り、主人公が倒れた後の総務課の対応など???となるシーンも。話を締める上で必要なんだろうなとか考えてしまった。
ただ、「不謹慎だけど興奮した」っていうのは、ちょっとわかる気もする。
これだけ日々新しい情報や事件・事柄が溢れかえっていて、それを目にできる環境にいる私達は刺激に慣れてしまっていると思うし、疑似体験で知った気になっていると思う。
そんな毎日に活力や刺激を与えるのは、やっぱり当事者感覚・他者との深い関わりだろうから、不謹慎であろうが身の危険が伴おうが近付きたくなる。
そういう情動や危なっかしさが顕著な主人公だった。
演出面でいえば突出して述べることもないという印象。
あ、知ってる曲流れた!PV始まった!って思ったのと、
濡れ場のソワソワ不安になる長回しが邦画っぽいな〜と。